土曜日の朝、7時30分に妻咲立駅西口前集合にした。
それから、羽田に向かい飛行機で宮崎へ向かう。
宮崎空港からはバスで移動。
青島海岸に向かい、鬼の洗濯岩など観光をすることにした。
篝と紗綾ははしゃいでいた。
お昼の時間が勝負だった。
そのときに謎のページの存在を篝に知らせなければならないからだ。
智恵理の提案で、昼食は郷土料理を食べることにした。
冷汁というものをはじめて食べた。見た目より美味しかった。
篝たちも食事を堪能した。
ちょっと食べ過ぎたかもしれない。
食べた後、すぐ横になると牛になるとよく言われるが、
今はそんなことを気にしている暇はない。と横になる。
「ふう」
誰とはなしに息が漏れる。
(さあ、どうしようか・・・・)
と考えていると、紗綾からテレパシーが入ってきた。
(どうするの?)
(わかんないよ)
(智恵理はなんて?)
(まだ、確認してない)
(早くしないと、時間だけ経っちゃうよ)
(分かってるって)
紗綾は、顔はニコニコしている。
智恵理を見ると、窓の外をじっと見ていた。
近くによって、外を見てみる。きれいな海岸の風景があった。
「綺麗だね」
「・・・・」
智恵理を見る。ただじっと外を見ている。
その先には真っ直ぐに伸びた道があるだけだった。
「?」
誰かを待ってる?もしかしてそれっていきなりご対面ってこと。
(本当?)
(私の想像)
紗綾が心を読んでいた。
「智恵理・・・・」
呼んでみた。
「・・・・」
返事は無い。
「智恵理・・・・」



つづく