よく寝れた。
あれから一度も目が覚めることなく眠り続けた。
また、目覚ましが鳴る少し前に目が覚めた。清清しい朝だった。
ベッドから出るとまず、カーテンを開き、窓を全開にして開けた。
さわやかな風が入ってきた。
朝食はいつもよりお替りをいっぱいだけ多くした。
理由は簡単。美味しかったからだ。
天気はいい。
さわやかな風が吹いている。
学校に向かうには最高の日になりそうだ。
ウキウキしている自分に気づく。


 教室に入ったとき、紅愛と智恵理はもう席に座っていた。
寝付けなかったらしい。
廊下をドタバタ走る音が聞こえてきた。
篝だ。
「おい、廊下を走るんじゃない」
先生の注意する声が聞こえる。
教室のドアが開く。
「はあ、間に合った」
いつもの篝がそこにいた。
屈託のない笑顔がそこにはある。
もう、公演も成功したようなものだ。
アクアもきっと大丈夫だろう。
みんなを信じているし、今の自分を信じているから言えることだ。




おわり